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噴火予知連、御嶽山は数か月単位で監視を

2014年10月24日 15:15

 気象庁の火山噴火予知連絡会(=噴火予知連)は、定例の会合を開いて先月末に噴火した御嶽山など全国の活火山の活動について、検討結果をまとめた。御嶽山の火山活動は低下してきているものの、今後も注意深く見守る必要があるとの見解をまとめた。

 気象庁で行われた噴火予知連では、戦後最悪の火山災害となった御嶽山の火山活動を中心に観測データなどが議論された。御嶽山では、先月27日の噴火直後に比べて噴煙の量が減少し、火山性地震の数や火山ガスの放出も少ない状態が続いているという。全体的には、火山活動は低下している一方で、今後も小規模な噴火が発生する恐れがあり、積雪期には火山泥流が起こる可能性もあるとして警戒を呼びかけている。

 御嶽山では、噴火直後から5段階の噴火警戒レベルの「レベル3」が継続しているが、レベルの引き下げについては数か月単位で活動を注意深く見守る必要があるとしている。

 また、噴火予知連では名古屋大学の山岡教授を班長とする御嶽山総合観測班を新たに設置して観測体制を更に強化する事を決めた。