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“STAP”引責辞任ではない~野依理事長

2015年3月24日 5:58
“STAP”引責辞任ではない~野依理事長

 近く退任する見通しの理化学研究所の野依理事長が23日に会見し、STAP細胞問題の引責辞任ではないと強調した。

 会見で野依理事長は、STAP細胞問題の最大の責任は「現場の研究者にあった」と述べ、研究チーム内で議論すれば不正は見抜けたと強調。理研の成果主義などの組織のあり方が一番の問題ではないとの認識を示した。野依氏は近く理事長を退任する見通しだが、会見では引責辞任ではないことを強調した。

 野依氏「技術的な研究をやるような所で、その組織の長が引責辞任した例は皆無だと思っています」

 さらに、STAP細胞論文に疑念が生じた後の理研の対応については、「社会が求めるスピード感とは乖離(かいり)があった」と認めたものの、対応は十分だったと総括した。