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箱根町長「相反する命題、ぎりぎりの判断」

2015年5月12日 2:13
箱根町長「相反する命題、ぎりぎりの判断」

 神奈川・箱根町は、活発な火山活動のため禁止していた大涌谷への立ち入りを、12日以降、温泉関係者などに限って条件つきで認めると発表した。

 噴火口にあたる大涌谷では8日から人の立ち入りが禁止されているが、11日、箱根町は専門家の意見を聞いた上で、温泉を管理する職員などに限って12日から条件付きで立ち入りを認める決定をした。

 箱根町・山口昇士町長「温泉観光地として人命を守ることと、観光業を継続することという、相反する命題を解決するためのぎりぎりの判断」

 箱根町は、激しく噴気が上がっている場所から半径200メートル以内は引き続き立ち入り禁止にした上で、短時間の作業で、ヘルメットや盾を装備するなどの厳しい条件をつけて認めることとした。

 一方、活発な火山活動は現在も続いている。大涌谷では、国土地理院が先週最大で6センチの地面の隆起を確認していたが、10日の観測では、大涌谷の別の場所で新たに最大8センチ隆起しているポイントを見つけたという。