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文化財保存・継承「紡ぐプロジェクト」発表

2018年11月29日 16:12
文化財保存・継承「紡ぐプロジェクト」発表

文化庁などは、日本の貴重な文化財を保存しながら広く伝えていくために国宝などの展覧会を開催し、その収益の一部を文化財の修復などに充てるプロジェクトを発表した。

29日に発表された「日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』」は、文化庁・宮内庁・読売新聞社が共同で行うもの。国宝や重要文化財、それに宮内庁が管理する皇室ゆかりの美術品などを展覧会で公開し、収益の一部を文化財の修復費用や、日本美術の魅力などを国内外に発信する多言語のポータルサイトの運営などに充てるという。

読売新聞グループ本社の山口寿一代表取締役社長は「日本の文化財の修理は危機的な状況だ。保存・修理・公開という文化財保存・継承のための安定的な仕組みをつくり上げていきたい」と話した。

最初の展覧会は来年3月から開かれ、天皇陛下の即位関連儀式で使われたびょうぶなどが展示されるという。