ウクライナ情勢が緊迫する中、駐日ウクライナ大使が9日、都内で記者会見し、緊張緩和のために「あくまでも外交的手段を尽くしたい」と訴えました。

ウクライナ・コルスンスキー大使「我々はとりわけロシアとの軍事紛争は望んでいません」

会見したウクライナのコルスンスキー大使は、「あくまでも外交的手段を尽くしたい」と強調し、外交による緊張緩和が必要だと訴えました。

また、ウクライナ国内で「NATO（＝北大西洋条約機構）への加盟を支持する人が6割近くまで倍増している」と述べた上で、ロシアに配慮しNATOに加盟しない可能性については、「安易な提案は受け入れられない」と慎重な姿勢を示しました。

ヨーロッパではロシアに依存するLNG（＝液化天然ガス）の調達に不安も起きていますが、コルスンスキー大使は、「ロシアからガスが来るのか来ないのか全く分からない」と述べ、ロシアが侵攻した場合の影響は、ウクライナだけでなく日本を含めてはるかに広がると懸念を示しました。