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【世界陸上代表会見】3000m障害の三浦龍司は「通過点」 10000m田澤廉らの代表内定条件は?

2022年6月14日 17:39
【世界陸上代表会見】3000m障害の三浦龍司は「通過点」 10000m田澤廉らの代表内定条件は?
世界選手権3000m障害代表の三浦龍司選手(順大)【写真:和田悟志】
6月9日~12日に行われた日本陸上競技選手権大会(ヤンマースタジアム長居・大阪)を終え、10人(男子8人、女子2人)が、今夏のオレゴン2022世界陸上競技選手権大会の日本代表に内定しました。大会翌日の13日には、大阪府内で日本代表選手の会見が行われ、内定した選手たちが世界選手権への意気込みを語りました。

出席したのは、男子110mハードルの泉谷駿介選手(住友電工)、村竹ラシッド選手(順天堂大学)、男子400mハードルの黒川和樹選手(法政大学)、男子3000m障害の三浦龍司選手(順天堂大学)、男子走幅跳の橋岡優輝選手(富士通)、女子1500mと5000mの田中希実選手(豊田自動織機)、女子5000mと10000mの廣中璃梨佳選手(JP日本郵政グループ)の7人です。

■三浦龍司「万全な状態で」

昨夏の東京オリンピックで7位入賞を果たしている三浦龍司選手(順天堂大3年)は、日本選手権を独走で優勝し、世界選手権出場を決めました。

「この1年、世界陸上で戦うことを目標にしていたので、やっとスタートラインに立つことができるっていう気持ちです。日本選手権では新たな課題が見つかりましたし、課題を引きずっているなと思うところがありました。世界で戦うために、課題を克服していくことを心掛けたい。自分なりにしっかりと仕上げて、万全な状態で戦っていければいいかなと思います」

世界選手権には初出場となりますが、三浦選手は力強く決意を表明しました。

昨年の東京オリンピックは「初めての大きな国際大会だったので、興奮やワクワクする空気感、緊張感を1つ1つ味わいながら、楽しむことができました」と三浦選手は言います。その一方で、オリンピックの舞台を経験したことで、視野が世界へと広がりました。

「こうしていかないといけないということが明確になり、今季は走力を上げるために5000mや1500mに積極的に挑戦し、スピードやスピード持久力、瞬発力を高めてきたつもりです。ある程度形になってきていると思うので、さらに磨きをかけて臨みたい。これからも3000m障害という競技に向き合っていく上で通過点だと思うので、収穫があるように挑んでいきたいと思います」

20歳の三浦選手にとって、今回の世界選手権も、まだまだ進化の途上にある通過点に過ぎません。昨年の東京オリンピックに続き、どんな活躍を見せてくれるのか、期待が高まります。

■駒大のエース・田澤廉 10000m代表の可能性は?

今回の日本選手権で日本代表に内定したのは10人でしたが、6月30日以降に、第2次日本代表内定者の発表があります。

現役大学生では、駒澤大学の田澤廉選手が、10000mではただ一人、参加標準記録(27分28秒00)をクリアしていますが、5月7日の日本選手権10000mで10位に終わり、即内定とはなりませんでした。

同選手権の上位3位に入った相澤晃選手(旭化成、東洋大学OB)、伊藤達彦選手(Honda、東京国際大学OB)、市田孝選手(旭化成、大東文化大学OB)の3選手が、6月5日にオランダで参加標準記録を狙いましたが、突破はできず。6月26日までに日本選手権で田澤選手よりも上位だった選手が、標準記録を突破できなかった場合、田澤選手が追加で日本代表に内定する可能性が残されています。

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