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ロシア“大打撃”ミサイル巡洋艦「モスクワ」沈没 “軍艦に立ち向かうウクライナ兵”切手に多くの人が…

2022年4月16日 1:34
ロシア“大打撃”ミサイル巡洋艦「モスクワ」沈没 “軍艦に立ち向かうウクライナ兵”切手に多くの人が…

ロシアのミサイル巡洋艦「モスクワ」が沈没したと発表されたのを受け、米国防総省の報道官は「ロシア軍艦隊にとって、大きな打撃」と述べました。こうした中、ウクライナの郵便局では、“軍艦に立ち向かうウクライナ兵”を描いた切手を求め、多くの人が列を作りました。

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15日、ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まって50日となりました。治安組織「アゾフ連隊」副司令官とされる人物は、「もう50日以上、ウクライナとマリウポリのためのハードな激しい戦いが起きています。私たちは戦うことをやめません」と述べる動画をSNSに公開しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領も自身のフェイスブックで、“50日間耐えたこと”に触れ、「侵略者ロシアは、我々が耐えられるのは長くても5日だと思っていました。ウクライナ人みんながヒーローとなりました。ウクライナの男性も女性も戦って、勝ちます」と述べました。

戦況を振り返ると、ロシア軍は日本時間2月25日、侵攻から1日でウクライナ東部に加え、北部にも侵攻してチョルノービリ原発を制圧しました。

侵攻から10日が経過した日本時間3月6日、首都・キーウ(キエフ)を包囲していくと同時に、南部での戦闘が激化しました。

侵攻から30日が経過した日本時間3月26日では、南東部・マリウポリ陥落の可能性が高まる一方、キーウ周辺ではロシア軍が後退する地域も出てきました。

そして、日本時間4月15日、ウクライナ東部や南部では激しい戦闘が続いているものの、キーウを包囲しようとしていたロシア軍は完全に撤退しています。

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14日、そのキーウでは、郵便局の窓口に多くの人が並んでいました。その理由は――

郵便局に並ぶ人
「切手を買って、何があったのか、将来、子どもや孫に見せたいです」

この切手は、ロシアの軍艦に立ち向かうウクライナ兵が描かれています。この軍艦とみられているのが、ロシア黒海艦隊の旗艦・ミサイル巡洋艦「モスクワ」です。

ミサイル巡洋艦「モスクワ」について、ロシア国防省は「爆発による火災を受け、暴風雨により沈没した」と明らかにしました。一方、ウクライナ軍は「対艦ミサイル2発で攻撃を行った」と主張しています。

切手を購入した人
「我が国の軍隊が、侵略者の軍艦を破壊したのです。この出来事は、みんなの記憶に残るべきだと思います」

アメリカ国防総省のカービー報道官は、ミサイル巡洋艦「モスクワ」の沈没について、「ウクライナ軍の主張を独自に確認する立場にない」としつつも、「(対艦ミサイルによる攻撃は)もっともらしいし、あり得る。ロシア軍の艦隊にとって、大きな打撃だ」と述べました。

(4月15日放送『news zero』より)

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