首都キーウで大きな爆発音 一部で停電も
ウクライナ軍の攻撃を受けたとされるロシアのミサイル巡洋艦について、ロシアの通信社は14日、「爆発による火災と暴風雨により、沈没した」と伝えました。
ロシア黒海艦隊のミサイル巡洋艦「モスクワ」を巡っては、ウクライナ軍が対艦ミサイル2発で攻撃を行ったと主張しています。一方、ロシア通信は、このミサイル巡洋艦が「爆発による火災を受け、曳航(えいこう)されている最中、暴風雨により沈没した」と伝えました。
「モスクワ」の沈没について、アメリカ国防総省のカービー報道官は、「ロシア軍の艦隊にとって大きな打撃だ」との見方を示しました。対艦ミサイルによる攻撃だとするウクライナ軍の主張については、独自に確認する立場にないとしつつも、「もっともらしいし、あり得る」と指摘しています。
こうした中、ロイター通信は地元メディアを引用して首都キーウで15日未明、大きな爆発音がしたと伝えました。一部では停電も起きているということです。
戦闘が激化している東部のハルキウや南部のヘルソンなどでも爆発音があり、各地で空襲警報が鳴り続けたということです。
一方で、ウクライナと国境を接するロシアのブリャンスク州とベルゴロド州の知事は14日、民家などにウクライナ軍の攻撃を受けたと主張しました。ブリャンスク州ではけが人もでているとしています。
これに先立つ13日、ロシア国防省の報道官はウクライナ軍がロシア国内の施設を攻撃しようと企てていると主張し、こうした行為が続けば首都キーウなど中枢を攻撃すると警告しています。