2回連続ノミネート・鈴木涼美 対照的な2つの世界観を描く『グレイスレス』 【芥川賞候補作】
鈴木涼美さん (C)石垣星児
アダルトビデオ業界で化粧師(メイク)として働きながら、森の中の邸宅に住む主人公・聖月(みづき)。対照的な2つの世界観が繊細に描かれています。
鈴木さんは1983年生まれ、神奈川県鎌倉市育ち。2007年に慶應義塾大学環境情報学部を卒業、2009年に東京大学大学院学際情報学府社会情報学修士課程を修了しました。その後2014年まで新聞社に勤め、以降、執筆活動を開始しました。2022年発売のデビュー小説『ギフテッド』は、第167回芥川賞で候補作に選ばれ、今回で2回連続のノミネートとなりました。