岩城滉一 73歳 「やっぱり昭和生まれの男って」 苦手でも頑張ってやっていることを明かす
映画は、“人生100年時代”といわれ、定年退職後や子育て後の人生が昔と比べて格段に長くなった時代の中、人生の最期のページを意識し始めた71歳の主人公が、第二の青春を送ろうとする物語です。主人公の福山健二を岩城さん、認知症を患い亡くなった健二の妻を宮崎さんが演じます。
舞台挨拶で主演映画は約26年ぶりと紹介された岩城さんは「え? 26年もたちましたかね。もうね、朝飯をなに食べたかも覚えてないんで」とコメントすると、会場は笑いに包まれました。
さらに、岩城さんは本作で演じた役について「年なりの、無理しないでできる。白髪のまんまでいいし。(撮影)当時、大腿骨(だいたいこつ)を折っちゃって、ちょっと足が不自由だったんですよ。そうしたら監督が、“じゃあ自分で家の中で何かやってるときに、ハシゴから落っこちてケガしちゃったことにしましょう”ってことになって、急きょ芝居を変えてくださって」と撮影を振り返りました。
また、“苦手だけど克服したいこと”を聞かれた岩城さんは「やっぱり昭和生まれの男ってあんまり台所に入らないんだよね。僕も厨房(ちゅうぼう)に入らずで。(最近は)なんとなく、“何かお手伝いします?”みたいな話になって。料理をね。そろそろ、そういうこともお手伝いしながらやっていかなきゃいけないかなと(思って)」と、妻を手伝って料理を始めたことを明かしました。
その裏には、心境の変化もあったそうで「生まれてくるのと死ぬのは自分で決められないんで。その間、精いっぱいやっていけることはやっていって、健康よりかは幸せに。健康が幸せなのかもしれないけども、早く死んでも幸せな人は幸せだと思っているので。幸せに生きていきたいなと思って、今はちょっと女房の手伝い頑張ってもいいかなって思って」と語りました。