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尾上菊五郎 市川男女蔵の姿に 名優の面影 「お父つぁんに大分似てきましたね」

2024年5月3日 22:20
歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(81)が2日、東京・銀座の歌舞伎座で、初日を迎えた『團菊祭五月大歌舞伎』に出演。歌舞伎俳優の市川團十郎さん(46)らと共に、舞台に立ちました。

本公演は、九世市川團十郎と五世尾上菊五郎の偉業を顕彰するために始まった5月恒例の公演。昼の部では、去年亡くなった四世市川左團次一年祭追善狂言として『 毛抜(けぬき)』が上演されています。
この演目は、七世市川團十郎が「歌舞伎十八番」に選定し、その後しばらく上演が途切れていたのを明治42年に、二世市川左團次さんが復活上演。以降、左團次家に大切に受け継がれ、四世左團次さんも襲名時に演じるなど、以来当たり役としました。そして今回、左團次さんの長男・市川男女蔵さん(56)が、父の当たり役だった粂寺弾正を勤めています。

また、左團次さんと数々の名演をみせてきた菊五郎さんは、初役となる小野春道を勤めます。男女蔵さんの粂寺弾正について菊五郎さんは「お父つぁんに大分似てきましたね」と公演前コメントしていました。

團十郎さんは十三代目として迎えた2度目の「團菊祭」。昼の部『 毛抜(けぬき)』で後見、『極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)』では幡随院長兵衛、そして夜の部『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』で、仁木弾正を勤めます。