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エープリルフールで企業が驚きの架空商品を発表 実際に誕生した商品も

2024年4月2日 21:33
エープリルフールで企業が驚きの架空商品を発表 実際に誕生した商品も
日本郵政グループが投稿した架空商品『ゆうぱっく』
エープリルフールの4月1日、SNSを通じて、様々な企業が架空の商品の宣伝をするユニークなネタを投稿。中には、エープリルフールをきっかけに、実際に誕生した商品もありました。どんな狙いで投稿したのか、各企業を取材しました。
日本郵政グループがX(旧Twitter)に投稿したのは、荷物の運送サービス『ゆうパック』と美容の『パック』をかけた、赤のスキンケアパック。「速達でお肌に潤いを届ける“ゆうぱっく” 全国の郵便局で一斉販売で~す」というコメントとともに投稿されました。この投稿の狙いについて聞いてみると、日本郵政グループは「SNSを利用されている方に、日本郵政グループをより身近に感じ、好きになってもらえたらと考え、企画を実施しました」とコメントしました。

■マクドナルドは“幕の内”とかけた『マックの内弁当』

もう1つ、架空の商品を発表したのがマクドナルド。ビッグマックを“牛挽肉と野菜のパン挟み”、フライポテトを“じゃがいもの揚げ物”、チキンナゲットを“揚げ鶏肉たち”など、趣向を凝らしたユニークな言い回しにして詰め込んだ『マックの内弁当』を投稿しました。マクドナルドの担当者は企画した理由について「お昼ごはんにマクドナルドを選択していただきたいとの思いから“おひる”をテーマに担当チームが検討をはじめました」と明かし「日本ならではの“おひる”といえば“お弁当”が代表的ですが、その発想から“マクドナルドがお弁当を出すとしたらどのようなラインアップができるだろう”と考えを膨らませていきました」とコメント。

意識した点については「お弁当らしい彩りをマクドナルドのメニューでいかに表現するか、少し、くすっとしていただけるお品書き、ネーミングも“マック”と“幕”をかけて語呂を楽しんでいただけるように何度も検討を重ねました」と明かしました。

『ゆうぱっく』と『マックの内弁当』は、あくまでエープリルフール用の内容であるため、実際の販売は予定していないということです。

■エープリルフールをきっかけに実際に誕生した商品も 「通常の約10倍以上の試作」

また、ハッピーターンを製造する亀田製菓株式会社は、実際に新しい商品を誕生させました。きっかけは去年のエープリルフールに『つらターン』と名付けて投稿したパッケージの画像。当時は架空の商品でしたが、その投稿への予想以上の反響に、去年4月1日にすぐ商品化することが決定したといいます。

亀田製菓ハッピーターンの担当・眞銅さんは、開発背景について「1年かけて準備いたしました。ハッピーターンならではの“甘い・しょっぱい・うまい”と“激辛”を共存させるのが難しく、通常の約10倍以上の試作を行いました。非常に辛いものを何度も試食したため、開発の過程はまさしく“つらターン”でした」とコメント。

実際に、4月1日から発売されている本商品についてSNSでは「つらターン、スパイス効いてておいしい」「予想以上に激辛…でも、おいしい」などの声が寄せられています。眞銅さんは「想像以上の反響の大きさに感謝とうれしさで胸がいっぱいです。これからも皆様がワクワク楽しくなれるハッピーターン商品をつくっていきたいです」と思いを明かしました。