10年続けた番組を卒業 フリーアナ内田敦子 思い出の仕事は“ジョジョ”作者取材「今でもスマホの待ち受け」
2012年に東日本放送を退社後、フリーアナウンサーとして活動し、同年10月から『Oha!4 NEWS LIVE』のキャスターになった内田さん。約10年出演し、主にカルチャーコーナーなどを担当しました。
――10年間で一番思い出に残っていることを教えてください
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦先生にインタビューしたことです。小学生の頃にジョジョという作品に出会い、夢中になり、当時学校にも家庭にも自分の居場所を見つけられなかった私にとって“創作物の世界に居場所を持つ”ことを教えてくれました。心を救ってもらった作品です。「いつかこの素晴らしい作品を生み出してくださった先生に直接会ってお礼を言いたい」という子供の頃からの夢を、Oha!4の取材でかなえることができました。2018 年にお会いした時に撮っていただいたツーショット写真を、今でもずっとスマホの待ち受け画像に設定しています。その写真を見るたびに「夢はかなうんだ」ということを思い出せるように。
――さまざまなリポートや体験取材もしてきた中で、一番印象に残っているのは?
ドラゴンクエストの映画取材と作品にアフレコ出演させていただけたことです。ドラゴンクエストもまた、子供の頃当時ダークサイドにいた私を熱中させ時間を忘れさせてくれた作品だったので、どんな形でもいいので関わりたいという目標がありました。その他にも本当に多くの素晴らしい才能を持った方々にお会いし、人を楽しませる・喜ばせる・感動させることに全力を尽くしている方々やそこに携わる方々へのリスペクトは取材の度に深まっていきました。
――今後やりたいことを教えてください
絵画教室に通い始めたこともあり絵を描くことに今はすごく興味があるので、たくさん練習してもっとうまくなりたいです。美術やデザインの勉強もしたいです。何年かかるかわかりませんが、将来的に自分のイラストで同人誌を出すのが目標です。既にペンネームも考えています。あと漫画が好きなので、これからは一日平均で5冊以上は読めたらいいなと思います。小説や映画などに割く時間も作ってインプットを増やしたいです。
――番組卒業まで残り1か月ですがメッセージをお願いします
これまで私自身がエンターテインメイントに命を救われてきた身であり、「好き」という気持ちが私の人生をつくってきました。私がニュースとして伝える情報の中から視聴者の皆さんが「好き」と思えるものに出会い、生きやすくなるヒントを見つけてくれたらこれほどうれしい ことはありません。これからもアナウンサーのお仕事は続けていきますが、Oha!4でご一緒できるのはあとわずかです。深夜早朝の時間帯に頑張る視聴者の皆さんに優しく寄り添えるような番組づくりのために、番組卒業までしっかりと責務を全うしていきます。