三遊亭好楽、新年の抱負は稽古しながら歩く
『笑点』メンバーの落語家・三遊亭好楽さん(75)にとって2022年はどんな年なのかインタビューしました。うれしい出来事といえば4番目の弟子・三遊亭好吉さん(35)が真打ちに昇進。8月に76歳の誕生日を迎える好楽さんの今年の抱負は、歩くこと。定年のない落語家だからこそ、ゆっくりと落語の稽古をしながら歩いていくということです。
■弟子の真打ち昇進が楽しみ…あと11人いる
五代目三遊亭圓楽一門も35年の両国寄席が終わって36年目に突入するんですけど、私のところに良いことがあるんですよ。うちの4番目の弟子・好吉(三遊亭好吉)が真打ちに昇進するんです。弟子が出世するのは本当にうれしいですね。そのほかにね、あと11人(弟子が)いるんですよ(笑)11人も真打ちにさせるのは大変ですよ。私やっぱり責任を持って育てた甲斐があると思うんですよね。だから一番の楽しみ。
■落語家に定年なし 高座に上がるとシャキッ!
どんなに年とったって、六代目の円楽さん(三遊亭円楽)じゃないですけど、高座に上がるとシャキッとするってのは、みんな落語家そうなんですよ。終わるとこんなに(クターっと)なっちゃう。高座上がるとこんなに(シャキッと)なっちゃう。落語家ってのはおもしろい職業だなあと思うんですけど、好きなことができる、定年がない。こんな喜びはありません。頑張ります。みんなマスクをとって「こんにちはー!!」とかね、元気に挨拶できるような楽しい世の中にしたいと思います。
■今年の抱負「歩く」落語の稽古もできるし…
先輩や同期の人たちは「歩いてる?」って必ず聞くんですよ楽屋で。「歩かなきゃダメだよ。車に乗ったり自転車に乗ったりしてるけど、早けりゃいいってもんじゃないよ。ゆっくりたどり着くというのは考えながら歩くから。落語の稽古もできるしリズムも出るから絶対歩きなさい」。私のうちの近所に不忍池って素晴らしいところがある。あそこぐるっと一周するだけでもいいんじゃないかと思うんですけどね、まだ一度もやってねえんだよ(笑)それじゃダメじゃん(笑)頑張って必ず実行して歩くようにします。