178 人の“タナカヒロカズ”がギネス世界記録「ここにいるだけで世界一」 同姓同名最大の集いで更新
この運動を始めたのは、東京都在住の会社員・田中宏和さん(53)。1994年のプロ野球ドラフト会議で、当時の近鉄バファローズが、ドラフト1位で同姓同名の“田中宏和”さんを指名したことが、まるで自分が選ばれたかのように気持ちが高ぶったことが、きっかけだといいます。
これまでも、過去に2度世界記録に挑戦。2011年は71人、2017年には87人と、記録には遠く及びませんでしたが、いずれも漢字が同じ“田中宏和”さんだけの集いでした。しかし今回は、ギネスワールドレコーズ社の規定に従い、読みが同じ“タナカヒロカズ”さんを広く募ったといいます。
今回開催された『タナカヒロカズ運動』では、感染症対策を徹底しながら、受付で身分証明書で名前を厳重にチェック。映画館の1室に“タナカヒロカズ”さんが大集合しました。
イベントが始まると、ギネスワールドレコーズジャパンの公式認定員が、人数を丁寧にカウント。認定基準である5分間がすぎると、「本日集まったタナカヒロカズさんの数は178人です」と発表されました。その瞬間に178人の“タナカヒロカズ”さんたちの拍手が沸き起こりました。
■“ほぼ幹事タナカヒロカズ”「脱力するような見本を作れた」
この会は、同姓同名だけが集まるため、ニックネームで呼び合っていました。“ほぼ幹事のタナカヒロカズ”さんこと発起人の田中宏和さんは、「頑張らなくても5分間ここにいるだけで世界一になれた。そんな、ある意味バカバカしい、脱力するような見本を作れた」と達成感をかみしめていました。
また“ピッチャーのタナカヒロカズ”さんこと、そもそものきっかけとなった、元・近鉄バファローズの田中宏和さんは「ここにいる人が皆、“タナカヒロカズ”さんというのは不思議な感じですが、感無量です」とコメントしました。
今回の参加者は、開催された渋谷近郊だけではなく、各地から“タナカヒロカズ”さんが集結。一番遠くは、ベトナム・ハノイに長期出張中の“ハノイのタナカヒロカズ”さん。今回だけのために帰国したといいます。また最年少の“平成最後のタナカヒロカズ”くん(3)も、両親と一緒に参加。さらに、2017年に初参加して、初めての東京に新幹線で訪れた“新幹線のタナカヒロカズ”さん(80)も岐阜から駆けつけ、ギネス世界記録の更新に歓喜していました。