×

いしだあゆみ、ロケ地・石巻を思い号泣

2011年4月26日 21:19
いしだあゆみ、ロケ地・石巻を思い号泣

 女優のいしだあゆみ(63)、俳優の林隆三(67)らが26日、都内で行われた映画「エクレール・お菓子放浪記」(5月21日公開)のチャリティー試写会に出席した。

 昨年10月ごろ、宮城・石巻をメーンロケ地として撮影。フィルムに映し出された場景には、東日本大震災によって失われた場所も少なくないという。

 いしだは撮影を回想し、「つらいです。すごくつらいです」と号泣。「エキストラでたくさん石巻の方に出ていただきました。ご無事でしょうか。案じております」と快く協力してくれた現地の人々を気遣い、「(震災前)試写を宮城県で見ていただいた。『こんなにきれいな宮城県が映っている』ということで喜んでいただいたんですけど、こんな結果になるとは…」と言葉を失った。その後の会見でも、いしだは「美しかった時の記憶が鮮明にある。素晴らしい宮城に戻ることしか考えていません」と復興へ願いを込めた。

 林は劇場で撮影を行ったものの、そこも津波に流された。「『こんなに素晴らしい歴史のある劇場で撮影できてうれしい』って話していたのに、こんなことになるなんて…」と無念の思いをかみしめた。自身の出演料は全額石巻に寄付しており、「心の何かを現場にお返ししただけ」と胸中を語った。