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倉本聰「見事な女優さんでした」 いしだあゆみさんを追悼、『北の国から』撮影現場で見た役者魂

2025年3月17日 18:11
倉本聰「見事な女優さんでした」 いしだあゆみさんを追悼、『北の国から』撮影現場で見た役者魂
倉本聰さん
脚本家の倉本聰さん(90)が17日、日本テレビの取材に応じ、76歳で亡くなった歌手で俳優のいしだあゆみさんを追悼しました。

いしださんは、倉本さんが手がけたドラマ『北の国から』シリーズや『やすらぎの刻〜道』、映画『駅 STATION』などに出演。また、倉本さんの第一回監督作品『時計 Adieu l'Hiver』にも出演していました。

倉本さんは、いしださんの訃報について「脊椎が1本抜けたみたいですね。ついさっき聞いたところです。最後に会ったのは2、3年前に『やすらぎの刻〜道』というやつで、現場でお会いしたのが最後じゃなかったかな」と語りました。

■「他の役者たちにショックを与えて・・・」役者魂を明かす

いしださんの人柄については「見事な女優さんでしたね。かけがえのないというか、新しいところも古いところも両方をきちんと演じ分けられる、非常にまじめな女優さんでしたよね」と思いをはせました。

『北の国から』の撮影では印象に残っていることがあるそうで「テレビの撮影っていうのは役者を大事にするでしょ。特に『北の国から』はあの時ものすごく寒いところで、野っ原の真ん中で冬に撮ってましたので、1カット終わるとすぐにスタッフがみんなを火のそばにすぐに連れていくんですよね。それで温まらせるんです。ところが、あゆみちゃんだけはね、『私は今4キロの道を歩いてきたという役の設定だから、あったかいところに行っちゃったらその感じが出なくなるから、表にいます』と言って、寒い中でひとりで立ってましたね」と語り、続けて「これがもう田中邦さん(田中邦衛さん)をはじめ、地井武男とか、他の役者たちにショックを与えて、それで他の人たちがピリっとしちゃったんですね」と、当時を振り返りました。

そして、最後に「僕はもう90(歳)過ぎちゃって、僕のほうが当然先に逝くと思ってましたから、早すぎるよっていう。もう一度ゆっくり話したかったなあという感じですね」と別れを惜しみました。

最終更新日:2025年3月17日 19:46