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内田裕也、ジョー山中さんに「お疲れ様」

2011年8月13日 4:04
内田裕也、ジョー山中さんに「お疲れ様」

 7日に肺がんのため64歳で亡くなった歌手のジョー山中さん(本名山中明=やまなかあきら)の葬儀告別式が12日、東京・北品川のキリスト品川教会でしめやかに営まれた。

 ミュージシャンの内田裕也(71)、ミッキー・カーチス(73)、元サッカー選手のラモス瑠偉さん(54)ら800人が集まり、山中さんと最後のお別れを惜しんだ

 山中さんの兄貴分として、19歳の時から45年の付き合いだったという内田が弔辞を述べた。
 「ジョー山中くん。まだまだこれからやることがいっぱいあったと思うんです。がんにさえならなければ、今ごろ一緒に東北大震災(東日本大震災)の現地へ行っていたと思う。君の歌声はほかのどのタレントが行ってやるボランティアよりも、心に響いたと思います」と声を絞るように語りかけた。
 共にアフガニスタンを訪れた際の思い出を回想し「本当に悲惨な状態で、彼がそこでアカペラで歌うと、現地の子どもたちも手拍子でこたえてくれました。あちらでは武装して過ごして、そのままの格好でパキスタンエアラインで成田に戻り、そのまま2人で六本木で乾杯したのが懐かしい」としみじみ。「私生活では5人の子どもに恵まれ、そういった意味で彼は幸せだったんだと思います。僕は君のことを決して忘れない。もっともっと君を大切にすれば良かったと悔やんでおります。安らかに眠ってください。おつかれさまでした」と送った。

 内田、ミッキー・カーチスら音楽仲間が棺を抱え、出棺。
 最後は喪主で妻の聡子さん(37)が「きのう、今日とジョーの最後のステージに集まってくださって感謝しています。ジョーはいなくなっても、ジョーの歌は残ります。みなさんが持っているジョーの思い出と共に大切にして、忘れないでください」と涙声であいさつ。参列者の「ジョーさん、またね!」「ありがとう」の声が夏空に響いた。