料理研究家のコウケンテツが１８日、都内で「こどもピーマン」クッキングショーを行った。

　昨年１１月に発売された苦味が少なく肉厚の「こどもピーマン」を使用し、ピーマンが苦手な子どもにもおいしく食べられるレシピを紹介する催し。

　「みなさん子どもの嫌いな野菜をみじん切りにして料理に入れるでしょう。でもそれじゃあ、嫌いな野菜を克服したことにはならない。僕はあえて丸ごと使って『あっ、このピーマンおいしい』ってなるようなレシピを考えてきました」と基本スタンスを明かし、集まった親子３５組の前で「丸ごとこどもピーマンのベーコンポテト」、「こどもピーマンと豚バラのしょうが焼き」を手際よく作った。

　自身も一児の父で、できあがった料理をおいしそうに食べ、会場を走り回る子どもたちの自由な姿に「すごく食べてくれてたんで、よかったです」とほおを緩めた。

　“人間の味覚は幼いころの食生活で決まる”という考えのもと「子どもの心と体の成長のためにも、手作りのごはんって欠かせないと思うんです。むしろ、子どもにちゃんとごはんを食べさせる以外に何が大切なことがあるのかなと思うくらい。手作りで食べさせるということはすごく大切」と食育の重要性を説いた。

　子どもの料理への参加も「一緒に作るっていうところから始めるのは、好き嫌いをなくす、食べるものを大切にする、楽しい思い出にもなるっていうことで、本当に大切なことだと思う」と力説。“イクメン”ブームでもあり、男性が家事を手伝うことについても、「いいことだし、必然的だと思う。当たり前のこと、喜ばしいことだと思います」と賛同した。

　男性が料理をするうえでのアドバイスを求められると「まず、嫁さんの言うことを聞いてください。男性で料理をやる方は、値段も何も見ずに食材とかをバンバン買ってきて、作って終わりって方が多いんですよ。それは嫁さんの仕事を余計に増やすことにもなるので。話し合いながらやるっていうのが一番大事だと思います」と語った。