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向井理が英語でスピーチ…海外進出も前向き

2011年9月14日 4:01
向井理が英語でスピーチ…海外進出も前向き

 俳優の向井理(29)が13日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で初主演映画「僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.」(23日公開)の記者会見を開いた。

 普通の大学生がひょんなことから始めたカンボジアでの学校建設ボランティアを通して、自分自身と社会を見つめ直す姿を描いた現役大学生の体験記「僕たちは世界を変えることができない。」を映画化したもの。

 主人公のコータを演じた向井は冒頭、「この映画は、カンボジアでどのように学校を作るかということだけではなく、努力することの大切さや思いやり、そういうものをメッセージとして掲げています。今日はよろしくお願いします」と英語であいさつ。

 「カンボジアは第2のふるさと」と公言する向井の起用について、近藤正岳プロデューサーから「ベストではなくオンリーのキャスティング」と最大級の賛辞を送られても、向井はいつものクールな表情を崩すことなく、「4年前にカンボジアでホームステイをしていて、カンボジアには僕の第2の家族がいる。そういったところで撮影ができる喜びがあるし、僕が出ることを選んだのではなく、僕がこの映画に選んでいただいて出ているつもりです」と作品に対する姿勢を明かした。
 
 出演したことで価値観が変わったのはボランティアに対する見方。「誰かのために何かをするのは、自分のために何かをするより素晴らしいこと。それは結局、自分が何かをすることによって、物質的なものではなくて、(相手の)笑顔という精神的なもので(自分に)返ってくる。そのためにやっていると気づかされた。してあげるのではなく、やらせていただいている。ボランティアという言葉がものすごい身近に感じましたし、堅苦しい言葉で表現しなくても、たとえば助け合いだとか、(ボランティアは)そういうものの延長なのかなと思いました」と語った。

 「英語のスピーチが大変お上手だったと思います。海外から出演オファーが来たら?」と質問されると、「自分の英語はまだまだだし、時間の余裕がないとヤル気にはならないと思います」と前置きしたうえで、「今回の映画もそうですが、世界に目を向けるのは大切なこと。ほかの国と比較することによって見えてくるものもある。タイミングが合えばとは思っています」と前向きな姿勢を示した。