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アウトレイジ上映、北野監督に「ブラボー」

2012年9月4日 14:19
アウトレイジ上映、北野監督に「ブラボー」

 「第69回ベネチア国際映画祭」のコンペティション部門に出品されている北野武監督(65)の最新作「アウトレイジ ビヨンド」が現地時間3日、公式上映された。

 北野監督はこの日昼ごろ、まず現地で会見。作品の狙いを「今回はエンターテインメントだと割り切って自分なりのエンターテインメント性を追求した。そうすると、自分にとっては家庭、女、女房、子供とかは排除する結果になり、馬鹿な男の話になった。かなり割り切った作り方をしたが、エンターテインメント性を追求するとこんな感じになる。その方が楽しんでもらえるかなと思った」と語った。
 東日本大震災の発生で撮影を約1年延期したが、「震災後の1年間は、逆に自分は怒りを感じている部分があった。世の中、絆、愛、支えとか、表面的なものばっかりでイライラした。こういうときこそヤクザ映画を撮ってやろうとやる気が起きた」と明かした。

 同日午後4時過ぎ、レッドカーペットに登場。ファンから「TAKESHI!」という声が上がる中、笑顔でサインや撮影に応じた。
 作品の上映が終わると、来場客は総立ちで拍手喝采。「ブラボー!」の声があちこちから上がり、北野監督が会場を出るまで拍手は鳴りやまなかった。

 授賞式は現地時間8日(日本時間9日)。コンペ部門の主要賞も発表される。