西田敏行、故三國連太郎さんへの思いを語る
俳優の西田敏行(65)が24日、都内で行われた映画「終戦のエンペラー」(7月27日公開)の記者会見に出席。14日に亡くなった俳優の三國連太郎さん(享年90)について語った。
会見後、1人で取材に対応。報道陣から三國さんについて尋ねられると「三國さんが出演されていた『飢餓海峡』という作品を高校2年のときに見まして、自分は俳優として生きていくんだと背中を押されました。僕の俳優としての意識や技術、それは三國さんの存在があってこそのもの。三國さんの影響によって、今の私がいるという感じですね」と偉大さを吐露。映画「釣りバカ日誌」シリーズについても「三國さんがいないと、あのシリーズはあり得ない」ときっぱり語った。
劇中では長きにわたって“名コンビ”を演じていたが、なれ合いを嫌い、プライベートでの交流はなかったという。「だから、『釣りバカ』の北海道編でお会いしたのが最後かな。体調があまりよろしくなくてというのは情報としては知っていたんですが、会う機会がなくて。それで今日に至りましたね」とぽつり。「いつも新しいんですよね、やることが。いつも何かにチャレンジされていたような方でした。意表を突くようなことが随分あったりして、最初のうちは戸惑いましたね〜」と当時を回想し、「80歳をこえても自分が役者として才能があるのだろうかって疑うような、演じるということしか考えていないような方でした」と三國さんをたたえた。
映画の記者会見には西田のほか、女優の初音映莉子(31)、俳優の中村雅俊(62)らが出席。
第二次世界大戦後を舞台とした作品で、戦前アメリカに留学し現地の軍事秘書官と恋に落ちた女性を演じた初音は「日本人としてのたたずまいに気をつけて演じました」とにっこり。初音演じる女性の伯父役の西田は「(初音を)初めて見たとき、横顔の美しさにドキドキしましたね。食事に誘いたかったけど、そんな隙もないくらいの美しさでした。結局、誘えませんでした」と明かし、笑いを誘った。