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清春、書く極意を伝授「同時に書くこと」

2013年11月6日 20:55
清春、書く極意を伝授「同時に書くこと」

 ロックバンド「黒夢」の清春(45)が6日、都内で初の詩集「MARDI GRAS(マルディ・グラ)」(メディアファクトリー)の発売記念イベントを行った。

 黒夢のインディーズ時代からバンド、ソロ活動それぞれで2012年までに発表した作品の詩に加え、音源としては発売されていない未発表の7編、2013年9月に発売された黒夢最新作「KINGDOM」を含む全334編を収録。巻頭8ページにはこの本のために撮り下ろした写真も掲載されている。

 清春は「昔の音源とかのベスト盤は出るんですけど、いつか詩集を出したいなと思っていて。それはファンを思ってなのか自分のためかって聞かれたら、自分のために(出したかった)という意味も大きいですかね」と吐露。「あんまり日本では詩集を出すアーティストっていないと思うんですが、海外ではあること。ちゃんと文章も書けるんだな〜っていうことが伝われば」と願いを込めた。

 過去の作品を読み返し、「意外と昔の歌詞もよく書けているなって思いましたね。書くうえでのポリシーは100人が100人分かる歌詞よりは、70人くらいの人が分かる歌詞。音楽なしでも読めるというのは意識していますね」とこだわりを話した。

 書くコツを尋ねられると「同業の若い子たちに進めるとしたら、これをやってるのは僕だけだろうなって思うのは、たとえばアルバムを出すってなったときにあと5曲の詩がどうしてもできないとしたら。その5曲を同時に書きます」と大胆な手法を伝授。「1曲書いて書けなくなったら次、また書けなくなったら次って。5曲くらいだったら真剣にやれば3日くらいでできます。複数を一緒にやってると(使う)言葉がかぶらないのもいいですね」と語った。