王林 ソロ歌手デビュー 怒涛の1年を振り返る 全ては故郷・青森への愛
青森県弘前市生まれの王林さん。2013年からアイドルグループ『りんご娘』の7期メンバーとして加入し、2022年3月までリーダーとして活動。卒業後も故郷・青森の地方活性化のために、タレントとして多くのバラエティー番組に出演するなど、活躍の場を広げています。
■2023年は情緒が動く年「くじけた時もありました」
新たな自分を発信するべく、これまで様々な準備をしてきたという王林さん。2023年は映画やドラマ、声優にも挑戦しましたが、その根底には故郷・青森への強い愛がありました。
――様々な挑戦をされた年だと思います。振り返ってみていかがですか?
新しいチャレンジとか、新しい王林を出す機会が多くて、準備してた新しい王林がバーって出たからいろんな出会いとかがあって、今まで王林のことを知らなかった人とかも知ってくれたりとかして、いろんな人たちと関わることができた年だったなと思います。みんながいるから頑張れるなって(思える)機会がすごくたくさんあって、愛に満ちあふれてた1年でした。
――王林さんといえば“なまり”が特徴のひとつだと思います。標準語を話す機会が多かったと思いますが、なまりを忘れてしまうことはなかったですか?
商品名とかお店の名前とかになると「標準語でお願いします」とか言われることが多くて、逆にそれが全然できなくて困ってます。(本番ギリギリまで)リピートアフターミーしていただいて、それを聞いてすぐ言ってそれを撮ってもらってるくらい(なまりが)抜けないんですけど、(方言だと)訳のわからない単語とかもあるので、それを使って言葉が伝わらずパニックになられるよりは、うまく伝えようと思って常に通訳しながらしゃべってるみたいな感覚です(笑)
――今年の印象的な思い出はありますか?
去年いろいろ準備して、今年実際にそれに挑戦することがすごく多かったんですよ。演技も「標準語だったらやらない」って自分の中で決めてたんですけど、ありがたいことにさせていただく機会があって。毎日切羽詰まってたというか「私にそんなことできるのか」って日々を常に過ごしてきて、なんとかやりきれたぞっていう毎日の感覚でした。いい意味で「もうできないかも」ってくじけた時もありましたし、「これできたら他もできる」って情緒が動く年でした。
■『りんご娘』卒業から約1年半…新たにソロ歌手デビュー
音楽にも青森愛を込めたという王林さん。完成した楽曲は青森の名産物・リンゴをテーマにしたラブソング『Play The Game』、『ハイテンション』はMVを全編、青森で撮影したといいます。
――音楽活動開始にあたり大変だったことは何ですか?
青森を知らない人たちと一緒に青森の要素を入れた音楽をやっていくっていうので、王林が青森のことをみんなに伝えたりとか「こういう感じをやりたいんだ」とかがうまくニュアンスとして伝えられるかっていうところがすごく不安だった。前とは違う青森愛を感じられる王林ならではの音楽の作り方みたいなのが見えてきたので、新しいスタートをステキにきらせていただいてうれしいなって思います。
――青森愛を常に伝えている王林さんですが、反響を感じたエピソードはありますか?
『ハイテンション』って曲も全部青森で撮影させてもらったMVなので各場所の土地の人たちも喜んでくれたりとか、よくそこに自分も行くんですっていう、王林の音楽以上に青森を好きな人たちとか自分の土地に魅力を感じてくれてる人たちとかがすごくたくさんいてくれて、うれしかったなっていう印象です。
――歌手としての夢を教えてください。
聞いてくれてありがとうございます(笑)青森で大型の音楽フェスを開催するのが夢で、音楽と食と青森の文化を一気に楽しめるフェスを開催できるようになりたいなって。HYさんが沖縄に愛を持って、環境に配慮したフェスとかやられていて活動の部分でもすごく尊敬している方なので、HYさんとか、椎名林檎さんも好きなので“リンゴ”っていうこともあるし、ジャケットを青森のねぶた祭の前で撮ってくれたりしてるので、そういう方々に来ていただけたらうれしいなって思います。