染五郎、ラスベガスで400年の歴史見せる
歌舞伎俳優の市川染五郎(42)が14日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見を行った。
染五郎は8月14日から16日まで、米・ラスベガスで舞台を上演する。
当日はホテル「ベラージオ」の噴水に特設舞台を設置。歌舞伎の人気演目「鯉つかみ」と噴水を使ったパフォーマンスを融合させ、新たなエンターテインメントに挑む染五郎は「まずはとてもワクワクしております。この演目を海外でやるということ、ラスベガスでないと、できないものを創作してやるということ」と意気込みを明かした。
海外公演は2回目。1991年に英ロンドンほか3都市でシェイクスピアの「ハムレット」を歌舞伎化した舞台を上演した染五郎は「そのときも歌舞伎を新しく作って上演する、ということをした。現地のスタッフと新しい舞台、新しい発想と知恵と歌舞伎を組み合わせて新しいものができることが楽しみ。そこでしかできない歌舞伎を作りたい」と力を込めて語った。
ラスベガスいう場所にも思いは強く、「1つのステージが世界に発信されている場所。素晴らしさ、うらやましさ、悔しさも感じます。そこに日本の伝統芸能を堂々と上演すると何かが起きるのではないか」と“化学反応”にも期待。
歌舞伎が同所で上演されるのは初めてで、「歌舞伎はラスベガスよりも歴史があります。私自身も代々、歌舞伎役者として受け継いでいる人間。歌舞伎の400年以上の力、日本人の力を見せつけることができれば」と語った。