「八月納涼歌舞伎」（６日〜２８日）に出演する歌舞伎俳優の中村扇雀（５４）、中村勘九郎（３３）、中村七之助（３２）らが３日、東京・歌舞伎座前で公演告知イベントを行った。

　平成２年に始まり、８月の恒例になった「納涼歌舞伎」。
　扇雀は「亡くなった勘三郎のお兄さん、三津五郎のお兄さんが作り上げた『八月納涼歌舞伎』。大勢の皆で引き継いで面白い狂言をお見せしたいと思っております。若いメンバーで精いっぱいひと夏を過ごしたいと思います」と意気込んだ。

　勘九郎は炎天下の中、「私にとって宝物の公演でございます。宝物の公演がずっと続くよう、一生懸命外の暑さに負けないよう、熱い熱い舞台を続けます」と力強く宣言。
　七之助も「小さいころから（納涼歌舞伎がある）８月を楽しみに毎年毎年、生きてきました。（当時は）一番年下でしたが、いつの間にやらおじさんの部類に入りまして…。おじさんもまだまだ頑張るぞということで一生懸命務めます」と笑顔でアピールした。

　最後に出演メンバー１７人で打ち水を行った。
　中村橋之助（４９）が坂東巳之助（２５）へ直接、水をかけると、巳之助は「あ〜、涼しい！」と絶叫。仲睦まじい様子に見物客から笑いが起こった。