“中島らも戯曲”松尾貴史「2度3度見て」
俳優の松尾貴史(55)、池田純矢(23)らが出演する舞台「ベイビーさん 〜あるいは笑う曲馬団について〜」が7日、東京・六本木のZeppブルーシアター六本木で初日を迎えた。
小説、エッセイ、脚本、ライブ活動、演劇と、多岐にわたる活動を展開した中島らもさんの幻の傑作戯曲。本番前に松尾らが取材に応じた。
本作の演出を務める演出家のG2さんが「中島らもさんが亡くなられて早11年。文字で残されたらもさんの想念が、舞台上に再び具体的な形を伴って現れる。なんとも不思議な気持ちです」としみじみ語ると、主演の池田は「憧れの中島らも戯曲、いつかはと思い描いていたG2さんの演出、しかも光栄にもそこに主演という立場で立たせていただける喜びに高揚しています。最高潮に気持ちが高ぶっています」と、憧れの2人と共に作り上げる舞台に大興奮だった。
松尾は「実にすがすがしいです。やることはやったという感じです」とさっぱりとした表情。「いろいろな部分で、役者それぞれが薄氷を踏む場面が多いので、そこを楽しみに。2度3度と見ていただくと楽しさも倍増です」と呼びかけた。
14日まで同所で。