妻・布枝さん語る…水木さんはいつも自然体
31日、都内で営まれた「水木しげるサン お別れの会」の開会前に、喪主で妻の武良布枝さんらが取材に応じた。
前日の30日は、55回目の結婚記念日だったそうで、布枝さんは「期せずして偶然というか、不思議というか」と、しみじみ。
故人の人柄を「ごくごく自然体。何があっても奇をてらうことなく自然体だった」と振り返り、「一生懸命、生きてきた。きょうまで努力に努力して、ひたすら作品に賭ける意気込みはすごかった」と創作姿勢をたたえた。
遺影に選んだ写真については、反省点もチラリ。
ポロシャツの襟がのぞく、水木さんらしいものだが、「あまりにも自然体のものを選んでしまいました。もうちょっと、ちゃんとした格好のものが良かったと反省しています」と、ユーモアを交えて語った。
墓は水木さんが生前、自宅の近くに準備していたという。
「まだ、中は空っぽですけど、妖怪を周りに作って、これから毎日、お墓参りをしようと思っています」とこれからの日常に思いを馳せ、「私も間もなく、あの世に行きますので、手を取り合ってやりたいと思います。楽しみにしています」と、亡き夫に呼びかけた。