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濱田めぐみ「いろんな人にやってほしい」

2016年6月9日 16:16
濱田めぐみ「いろんな人にやってほしい」

 ミュージカル女優の濱田めぐみ(43)が9日、東京・初台の新国立劇場小劇場で、ソロ・ミュージカル「Tell Me on a Sunday〜サヨナラは日曜日に〜」(10日開幕)の最終舞台けいこを行った。

 ミュージカル「オペラ座の怪人」などで知られる作曲家アンドリュー・ロイド=ウェーバーによる作品で、70分で26曲を歌い上げる。歌いながら道具を移動させるなど場面転換も、すべて濱田がひとりで行うという。

 「自分ですべてを埋めていく。隙間を作れない」という舞台で、「日本の演劇界に、こういう作品があるとご紹介する意味もある舞台。ミュージカルでも音楽劇でもひとり芝居でもなく、カテゴリー分けが難しい」と作品を紹介した。

 20周年の今年に取り組めることに、「グランドミュージカルではなく、心のひた向きさや誠実さなどが伝わる作品に、節目で出会えたことがいい自信になる」と感謝。今後、自分が専売特許のようにこの作品に取り組むつもりはないそうで、「できそうだけど、できない。ハードルが高いけど、後輩たちにこういうテキストがある、ということが残せるのがうれしい。いろんな人にやってほしい。ソロ・ミュージカルというジャンルを普及させたい。やった人は、何かをつかめると思う」と後に続く役者に熱くメッセージ。

 観客には「カフェに立ち寄るような気分で見てほしい。ハッとしたひらめきや発見が一つでも見つかればうれしい」と呼びかけた。