尾上菊之助・尾上丑之助襲名披露の演目を発表 『京鹿子娘道成寺』に坂東玉三郎が出演 三人の花子で舞を披露「ありがたい気持ち」
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2か月にわたり開催される尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露と尾上丑之助改め六代目尾上菊之助襲名披露。行われる演目は、襲名披露『口上』のほか、「團菊祭五月大歌舞伎」では音羽屋に所縁深い『京鹿子娘道成寺』、『弁天娘女男白波』、そして「六月大歌舞伎」では『菅原伝授手習鑑』『連獅子』が上演されます。
菊之助さんは「みなさんにご報告がございまして」と話しだし、「道成寺におきまして、最初の発表では、(息子・尾上丑之助との)二人道成寺とさせていただいていたんですけど、その演目を『京鹿子娘道成寺』三人花子にて相勤め申し候、題を変えさせていただこうと思っております。これにつきましては、坂東玉三郎のお兄さんが、この道成寺にお入りいていただいて、花子を三人で勤めさせていただく」と話し、さらに「五月は團菊祭でございます。道成寺の演目が昼の部の切れに、その前に(市川)團十郎さんと勧進帳をさせていただきたい、團十郎さんの弁慶と私が富樫をさせていただきたいと常に申し上げていました。八代目を襲名した折りには、ぜひ團十郎さんと舞台に立たせていただき、菊五郎のスタートを切りたいという思いで、團十郎さんにお願いしている最中」と明かしました。
今回、玉三郎さんとの舞台について菊之助さんは、「襲名演目に出ていただいてこのようにお祝いいただけるということは本当にありがたい、ただありがたいという言葉につきます。玉三郎のお兄さんが花子(役)としてお入りいただいたことで、祖父もすごく喜んでいるのではないかというように思っているのと、丑之助が身近にいる私、それから現代の最高峰の女方の玉三郎のお兄さんと一緒に(舞台を)させていただくということは彼にとって、先輩と踊らさせていただくことが、もちろん緊張感があることですけど、先輩(がいること)によって普段以上、稽古以上の力が出る時もございますし、その経験が将来、丑之助の人生にとって、とても大切な時間になるのではないかと思って今回ありがたい気持ちでいっぱいです」と語りました。
襲名が近づくことに菊之助さんは「5月が近づいてくるにつれて緊張感が増してきているのは事実でございます。私もそうですけど、私より多分、(息子・尾上)丑之助のほうがきっと緊張感でいっぱいだと思うんですけど、土曜日と日曜日は学校がお休みなので、その日を使って1日ずっと2人で稽古したり、芸に向き合ってる時間を過ごして、気分転換もしつつ、5月に向けて今、芸を磨き上げている最中でございます」と明かしました。
ほかの演目については、後日発表される予定です。