宝塚歌劇団星組トップスターの北翔海莉（ほくしょう・かいり）が２０日、東京宝塚劇場で退団記者会見を開いた。

　退団公演「グランステージ『桜華に舞え』−ＳＡＭＵＲＡＩ　Ｔｈｅ　ＦＩＮＡＬ−」「ロマンチック・レビュー『ロマンス！！（Ｒｏｍａｎｃｅ）』」の千秋楽を終え、紋付きはかま姿で登場。
　「皆さまの応援と支えのおかげで、無事に本日を持ちまして宝塚歌劇団・男役の北翔海莉、卒業することができまして、本当にありがとうございました！」と晴れ晴れとした表情であいさつした。

　活動は２１年間にも及ぶが、今日まで向上心が衰えることはなく、北翔は「きょうはどんな１日になるのかなと思っていました。悔いはないですが、最後の最後まで舞台に対して『もっとこうしたい！』と思い、（演技に）満足する自分ではなく、次につなげていくような精神状態だったと思う」と、きりり。
　宝塚歌劇団で過ごした日々はすべてが貴重で、「本当に数えきれない方々のサポートがあっての私たちの舞台がある。このような素晴らしいところに２１年間もいさせていただき、自分にとって宝物になった」と感謝した。

　今後について記者から「寿（＝結婚）の可能性は？」と確認されると、北翔は「できれば寿にいってみたかったんですけど、まだそのご縁は、これからなんじゃないかなと…」と、はにかみながら否定。
　「宝塚歌劇団の男役の北翔海莉としては卒業しましたけど、これからも世のため人のため、エンターテイナーとしての北翔海莉でいきたいと思います！」と力強く宣言した。