内田光子さん、2度目のグラミー賞に喜び
「第59回グラミー賞」で日本人初となる2度目のグラミー賞を受賞したピアニスト、内田光子さん(68)が14日、喜びのコメントを寄せた。
内田さんはアルバム「シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌」で最優秀クラシック・ボーカル・アルバム(ソロ)賞を受賞。
同アルバムは2015年にウィグモアホールで行われたソプラノ歌手ドロテア・レシュマンとのコンサートをライブ収録した歌曲集で、内田さんが歌曲伴奏アルバムを発売したのは12年ぶり。
内田さんは受賞の連絡を受けて驚いたそうで、「何でこのレコードで、他のじゃなかったの?という聞き方をしたんです。これが選ばれたと聞いて、もうまったくあきれ返りました。でも、ありがたいことですから、私は大変うれしかったです」とコメント。
「(自身が持つ音楽への)愛情と、これにひかれる気持ちが他の人に伝わって、それによって音楽の美しさが人にもし伝われば、これほどうれしいことはないんです。グラミー(賞を受賞した)と聞いて『変わっている人だけど、ちょっと聞いてみよう』と思う方がいたとしたら、これは大変うれしいことです」と、今後の広がりを期待した。
内田さんは2月にはイタリア、ドイツでコンサートを3回行った後、3月から4月にかけては、アメリカにてカーネギー・ホールの公演を含めたコンサートを行う予定。