【アイデンティティ】ベースは正統派漫才
お笑いコンビ「アイデンティティ」が、声優・野沢雅子のモノマネで注目を集めた2017年を振り返った。
赤い髪のカツラをつけてアニメ「ドラゴンボール」の孫悟空のセリフを放つモノマネで世間に認知され、田島直弥(33)は「飛躍の年になった」と回想。相方の見浦彰彦(33)も「今までなかったくらい仕事をいただいた」と納得顔で語った。
それでも田島は現状に甘んじることなく、「(野沢のモノマネが)飽きられてきた年でもあった」と冷静に分析。「『はじめまして』の場所ではまだウケるけど、2回、3回やったところでは笑いが少なくなってきている」と危機感を持っている様子だった。
ちなみに野沢本人には、あいさつ済み。
田島の説明によると、野沢が怒ることはなく、むしろ「私(なんかの)のモノマネなんて(やっていただいて)…」と恐縮していたという。
2人はこれまで正統派の漫才で勝負をしてきたが、モノマネで新たなジャンルを切り開いた。
「いろいろやって、ウケなくて、ウケなくて…(野沢のネタはそんな中で)調整していった中のひとつ。これが運よくハマった」と田島。ただ、あくまでベースは「今までやってきた正統派漫才」で、「『ドラゴンボール』をまったく知らない人にでも楽しんでもらえるように作っている」とバージョンアップに余念がない。