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【暁の帝】小澤雄太「明るい作品」目指す

2018年6月8日 11:24
【暁の帝】小澤雄太「明るい作品」目指す

古代日本最大のクーデターと言われる「壬申の乱」をモチーフにした舞台「暁の帝〜壬申の乱編〜」に出演する小澤雄太(32)、森田桐矢(21)、八神蓮(32)が日本テレビの取材に応じ、役柄や作品に対する思いを語った。

飛鳥時代の倭国を舞台にした古典エンターテインメント。
小澤が大海人皇子を、八神が大海人皇子の兄・天智天皇(中大兄皇子)を、森田が天智天皇の息子・大友皇子を演じる。

主演の小澤は作品の見どころを「性格の違う3人(大海人皇子、天智天皇、大友皇子)がいて、物語が進んでいく中でみんながそれぞれに個性を出していく。歴史の中で3人がどう動いていくのかという部分を見ていただきたいし、そこが物語のキーにもなっていると思う」とアピール。
歴史好きはもちろん、歴史にあまり興味がない若者にこそ観劇してほしいと話し、「歴史ってすごく重たいテーマに感じると思うんですけど、(演じる側が)送るメッセージも、受け取る方によって全然違うと思うんです。この舞台で描かれているのは、日本が“倭国”から“日本”に変わる節目の時代。見た方が『自分も明日から頑張ろう』と思えるような、明るい作品にしていきたい」と舞台の方向性を示した。

天智天皇(八神)の没後、その後継を巡って弟の大海人皇子(小澤)と息子の大友皇子(森田)が争うことになる。
森田は父の死後、叔父によって追い詰められる大友皇子を「何不自由のない生活を送れる場所にはいるんですけど、『認められたい』という純粋な欲望を大切にしている人だと思う」と分析。「尊敬する2人の間で必死に考えてもだえている。そういう葛藤が強くある役だと思うので、その部分に注目してもらいたい」と話した。

八神は「中大兄皇子はずっと中大兄皇子として生きていくんですけど、でも彼も一人の人間なんだっていう部分を見せられたらいいなと思うし、見逃さないでほしい」と、にっこり。
八神自身もデビュー作「テニスの王子様」のイメージから「王子」の愛称で親しまれているが、「デビューした瞬間からファンの方やスタッフさんに『王子』って呼ばれだしたんですけど、初めは“王子”でいなきゃって思いも多少ありました。でも、隠せなかったです。庶民感を隠せなかった」と、ぶっちゃけて笑いを誘った。

会場は東京・池袋のシアターグリーンで、同所の50周年記念公演として6月27日から7月1日まで上演される。