筒井真理子、苦しみから脱却するため執筆するも… 有名俳優から「まだ読んでない」
筒井さんが演じるのは、緑命会という宗教を信仰し、ひとり穏やかに暮らす須藤依子。長年失踪していた夫が突然、帰宅したことをきっかけに、新興宗教、介護、障害者差別といった現代社会の問題に直面する依子の苦悩が描かれます。
筒井さんは、演じた役と自分に似ている部分があるか聞かれると「依子も、色んな苦しいことがあっても自暴自棄にはならないんですよね。私もどんなにいやなことがあっても、お酒を飲んで自暴自棄になるとか、そういうことはなくて」と吐露。
続けて筒井さんは「ものすごく大変なことがいくつか重なって、つらかったときがあって。朝起きるときに、起き上がれないんですよね。“あ、重力ってすごいんだ”って。それにあらがってちゃんと立ってたんだって思うぐらいだった」といい、「でもこのままではいけないと思って、ほふく前進して、デスクの前に座って、(映画の)脚本を書き始めました。それから最後まで毎日むちを打って、書き上げたんです」と、苦しみから脱却するために“映画の脚本”を書き上げたことを明かしました。
■「是非この主役をやってください!」 ある役者に自らオファー
書き上げた脚本には「後日談がある」そうで、「今は超有名な役者さんなんですけど、まだそんなにこうなる前(右肩上がりのジェスチャー)から、(演技が)上手だなと思って、この人が演じてくれたらいいなと思って」と、ある俳優に自分が書いた脚本の主演をしてほしいと思ったことを明かし、「たまたま共演する機会があって、台本を持って行ったんですよ。“是非この主役をやってください! 読んでほしいんです”と言って」と、その俳優に自らオファーしたといいます。
しかし、「待てど暮らせど連絡はなかった」と明かし、「ついこないだ、7~10年ぶりぐらいにご一緒して。やっぱりその方も(渡した脚本を)気にして下さっていて、“筒井さん、ごめん、まだ読んでないんだよね…”って言われまして(笑)。でも私も半分もう忘れたようなものなので、2人で笑った」と笑顔を見せました。