阿部純子、主演作は「今の季節にぴったり」
映画「ソローキンの見た桜」の完成披露試写会が20日、都内で行われ、女優の阿部純子(25)、俳優のイッセー尾形(66)、井上雅貴監督(42)らが舞台あいさつを行った。
日露戦争時、ロシア兵捕虜収容所のあった松山を舞台にした作品で、日本人看護師・武田ゆい(阿部)とロシア人将校・ソローキン(ロデオン・ガリュチェンコ)の愛の物語。
ゆいと、現代に生きるテレビディレクター・高宮桜子の2役を演じた阿部は「春を待つ、今の季節にぴったりの映画ができました」と語った。
さらに、阿部は「皆さんは桜と聞いたら、どんなものを思い浮かべますか?」と観客に問いかけ、「私は大切な誰かと会えるような、そんなワクワクした気持ちになります」と語ってにっこり。
「それはもしかしたら、四季のある日本人独特の感性かなと思います。そんな日本人の感性とロシア人のセンスがコラボした映画です。ロシア版の“ロミオとジュリエット”と言ったら、分かりやすいかもしれません」と作品を紹介し、「優しさが優しさを生むような、そんなステキなサイクルがこの映画を通して生まれればうれしいです」と願った。
イッセーは、捕虜収容所の所長で陸軍大佐の河野役。
上映前の客席に向け、「間違いなく心にしみる映画が始まります。どうぞどっぷりつかって」と呼びかけた。
3月16日から愛媛県で先行上映。3月22日から全国公開。