横浜流星、主演舞台『巌流島』 稽古場での新たなルーティンが誕生
本作は、剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の『巌流島の戦い』に焦点をあてた物語。2人はどこで出会い、なぜ戦わなければならなかったのか、歴史に残る壮絶な戦いを新たな解釈で描く、大型アクション時代劇です。横浜さんが宮本武蔵、歌舞伎俳優の中村隼人さん(28)が佐々木小次郎を演じます。
会見は、実際に戦いの舞台となった山口県下関市の巌流島(船島)で開催され、中村さんと舞台演出の堤幸彦さんも出席しました。横浜さんは巌流島を初めて訪れたそうで「武蔵と小次郎が世紀の一戦を交えた場所で、同じ空気を吸えていることが感慨深いですし、必ず役作りに影響してくると思うので、来られてよかったです。特別なパワーを感じるし、戦いにふさわしい場所だなと感じた」と武蔵と小次郎の戦いに思いをはせました。
また、初共演となる中村さんに対しては「舞台の大先輩なので隼人さんの胸を借り、全力でぶつかりに行きたいなと思います」とコメント。すると中村さんは「でも小次郎は、史実では(武蔵に)一撃でやられちゃうらしいよ。あっという間に終わらないように作っていただきたいと思います」と返し、笑いを誘いました。
■中村隼人 歌舞伎ではない舞台に「わからない」
また、歌舞伎以外で大規模な舞台に出演するのは初めてという中村さん。“歌舞伎役者だからこそ表現したいことがあるか”を聞かれると「初めてだから何がどう生きるのか分からないんで。どう思います?」と横浜さんと堤さんへ質問。
横浜さんは「立ち振る舞いも所作も、全て生きると思います」と回答。一方、堤幸彦さんは「喉なんじゃないですか。常日頃、(客席の)奥まで届くように発声していらっしゃるから」とコメント。この回答に中村さんは「歌舞伎はマイクがない演劇なので、自分なりに鍛えてきたつもり。先頭に立てるように頑張ります」と意気込みを語りました。
すると、堤さんから「歌舞伎は発声練習する?」と質問が。中村さんは「基本的にあまりやらない」と答えると、堤さんの「じゃあこのカンパニーはやろう!」と提案、稽古場での新たなルーティンが誕生しました。
■横浜流星 “令和版・宮本武蔵”に意気込み
これまでに何度も映像化されてきた『巌流島の戦い』。令和版として新たな武蔵を演じる横浜さんは、役作りについて「脚本では武蔵の葛藤、心の揺れを濃く作ってくれている。新解釈の物語ということで、史実を大事にしながらも自分にしか出せないものを出して、新たな武蔵を生きることが出来ればなと思っています」と語りました。
そんな横浜さんを堤さんは「最近の出演作も見させてもらってますが、必ずやりとげてくれるんじゃないか。彼は適役だと思います」と期待のコメント。
最後に横浜さんは「世界観だったり、(武蔵と小次郎)2人の関係性だったり、それぞれの生き様だったり、生々しい殺陣。見どころはたくさんあると思うので心に残る作品にしたい」と力強く語りました。