付き人が語る昭和の歌姫・美空ひばりさん3
美空ひばりさんが1989年6月に52歳の若さで亡くなり、24日で没後30年となる。付き人の立場からひばりさんとの思い出をつづった著書「美空ひばり恋し お嬢さんと私」(主婦と生活社)を出版した関口範子さん(79)は、「東京目黒 美空ひばり記念館」に最近、意外なお客さんが増えたことに驚いているという。
関口さんは「今、平成生まれの方がお見えになる。若い男の子とかね。それで『すごい!』って言うんです。『リアルタイムで見たかったなぁ』って。『たくさん歌ってね』って言うと、『はい!』って。そういう会話も楽しいですよ」と、にっこり。
記念館に訪れる平成生まれのファンに、特に人気がある曲は「人生一路」と「お祭りマンボ」だという。
昭和が終わり、平成を経て、令和となっても、ひばりさんの伝説が終わることはない。5月には、ひばりさんのレコードやCDなどの生涯売上枚数が1億枚を突破したことが明らかになった。
関口さんは、ひばりさんの付き人でいられたことを「誇らしいですし、ありがたいことだし、一番うれしいこと」と、しみじみ語る。
月日を重ねるごとに、ひばりさんへの尊敬の念は増すばかり。
歌はもちろん、その人間性に対しても同様で、関口さんは「(生まれ変わっても)同じことがしたい。したいっていうより、させてもらいたい。これ以上のことはない」と話した。