役所広司、ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督と東京国際映画祭で再会
映画は『ベルリン・天使の詩』(1987年)、映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999年)などの傑作を世に送り出してきたドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督の最新作。役所さん演じる東京・渋谷の公共トイレ清掃員・平山の、日々の小さな揺らぎが丁寧に描かれています。役所さんは、この作品の演技により、5月に行われたカンヌ国際映画祭で、日本人としては史上2人目となる最優秀男優賞を受賞しました
久しぶりに監督と再会した役所さんは「ヴィム・ヴェンダース監督は、きょう飛行機が4時間遅れて、ちょっと前に着いて、時差ぼけっぽくて」と気遣うと、監督は役所さんの肩を枕にして寝たふりを披露。会場の笑いを誘いました。
役所さんは、自身が演じた主人公について「(僕が演じた)平山という男は、撮影中にヴェンダース監督がいつも、“平山みたいに生きたいなあ“”平山みたいな生き方が羨ましいなあ”と話していました。(平山は)都会の中で生きている男ですけど、他の人たちとは違い、ゆったりとした時間と、彼だけは何か森の中で静かに呼吸をしながら生きているような人物だと思いました」と分析しました。