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『ランデヴー』が下半期に大ヒット シャイトープ、目指すは「ミスチルと対バン」【バイラルアーティスト】

2023年11月20日 22:40
『ランデヴー』が下半期に大ヒット シャイトープ、目指すは「ミスチルと対バン」【バイラルアーティスト】
シャイトープ(左から)ふくながまさきさん、佐々木想さん、タカトマンさん
今回のバイラルアーティストは、スリーピースバンド・シャイトープ。4月にリリースした楽曲『ランデヴー』が音楽配信チャート上位にランクインし、SNSなどを中心に話題を呼んでいます。シャイトープを結成した経緯、バンド名の由来、さらに影響を受けているアーティスト、そして今後の目標について伺いました。

『バイラル』とは”感染的に”という意味があり“口コミで広がっていく様子”を表したもの。SNSなどによって拡散され、多くの人に聴かれているアーティストや今まさに火がつき出し、音楽シーンをにぎわせそうなミュージシャンをフィーチャーしていく日テレNEWS音楽部発『バイラルアーティスト』。

シャイトープは2022年6月に結成。Vocal/Guitarの佐々木想さん、Bassのふくながまさきさん、Drumsのタカトマンさんからなるスリーピースバンド。8月には初の自主企画東名阪ツアーを開催し、全公演をソールドアウトしました。また、10月には初のワンマンライブを東京と京都で開催し、こちらもチケットは完売。2024年1月からはアルバムリリースツアーを回る予定です。

■シャイトープ結成 バンド名の決め手は「何か響きいいじゃん!」

――シャイトープはどのように結成されたのですか?

佐々木:初めて声をかけたのは僕なんですけど。自分は広島が出身地なんですけど、大学卒業して広島帰って、就職しようと思ってたんですよ、もう音楽も辞めて。でも、大学卒業する前に、やっぱりもう一回本気でバンドをやって、それでダメだったら本当に諦められるなっていうふうに思って、これが最後のチャンスじゃないですけど、1回最後の最後にやってみるかということで。同期のタカトに、“ドラムをたたいてくれないか”っていう感じで声をかけました。(その後に)すごく雰囲気のあるベーシストの方がいて、まさきさんに声をかけたらやってくれるって言ってくれた。そこで一気にシャイトープっていうバンドが固まって、そこから結構前を向いて、勢いづいていった感じはありますね。

――バンド名の由来を教えてください。

佐々木:自分が『トープ』っていう言葉をバンド名を決めるときに持っていったんですよ。それで、トープだけだと味気ないなっていうこともありまして、前に何かつけるかっていうことで、話し合って。“シャイ?”とか言って。それで、“シャイトープか、何か響きいいじゃん”ってなって。その時、ちょうど練習していたスタジオが地下のスタジオっていうこともあって。『トープ』がフランス語でモグラという意味なので、“何かいろいろあってるんじゃない?”ということで、それがバンド名になりましたね。

■影響を受けているアーティストを明かす 「Mr.Childrenと対バンしたい」

――影響を受けているアーティストはいますか?

タカトマン:NICO Touches the Wallsとか東京事変です。

ふくなが:indigo la Endの後鳥亮介さんというベースの方が作るベースラインがすごく好きで、それめちゃめちゃ影響受けてますね。もうあの人にしか出せないグルーヴ感というか、独特なリズム感を持ってらっしゃって、マネしたくてもできてないんですけど、ベースだけも魅力的なすごいバンドですね。

佐々木:僕はMr.Childrenがとにかく尊敬していて憧れているアーティストですね。自分のモチベーションっていうのもやっぱり、憧れのそのバンドからもらうことはすごく多いので。“Mr.Childrenと対バンしたい”とか“頑張ってMr.Childrenと会いたい”とか“Mr.Childrenのように全国民を沸かせるようなバンド、曲になりたい”とかっていうのがあるので、いい影響をとにかく与えてもらってますね。

■『ランデヴー』が大ヒット 配信チャートの率直な心境

4月にリリースした楽曲『ランデヴー』が、SNSで人気に火がつき、8月7日-8月13日のApple Music Hot100で、初登場73位にランクイン。その後、14週連続ランクインし、ランキングも上位へとのぼり、最高2位(2023/11/14現在)を記録しました。

――『ランデヴー』はどのようにして誕生したんですか?

佐々木:これ2人にも言ってないんですけど、『ランデヴー』ってAメロからできたんですよ。バイトをしている時に色々考えるんですよ。まずAメロの歌詞がパッとでてきて、ある程度のところまではスーッとでてきて。作っていくにつれて、“すごくいいものができるかも”っていう感触はあって。最終的にたくさんの人に聴いていただける曲になったので、作ってよかったなと思います。

――音楽チャートにランクインした時はどのような心境でしたか?

佐々木:一応、バンドの中で沸いたのは沸きました。“何かすごいことになってるじゃん!”でも、やっぱり曲がぱーっと独り歩きをしていて、バンドとしてやっぱり知られてはいないので。だから、もっと頑張って自分たちのことを知ってもらわなきゃいけないなっていうふうに思いましたね。あと、自分個人に関しては、やっぱりいい曲を作り続けていかなければならないと。これで1回ばっと盛り上がって、消えるようなことには絶対になりたくない。自分たちの納得ものを作り続けていって、いいものを作って、その結果、みんなにすごく受け入れられる曲・存在になれるように頑張っていきたいなと思っています。

■今後の目標「スタイル変えずに、自分たちのやりたい音楽を」

――今後の目標を教えてください

ふくなが:大きいところでやりたいとか色んな人にいっぱい聴いてもらいたいとか色々あるんですけど、本当に自分らのスタイルを変えずに、このままやりたい音楽を、自分たちのやりたい音楽を続けていきたいですね。

タカトマン:大きいスタジアムだったりとか日本武道館だったりとかは目標になってくるとは思うので、そこを目指して、この3人で長く続けていけることが幸せだし、目標ですね。

佐々木:目標は、でも、続けていくことっていうのが、実は結構目標だったりして。でも、やっぱり野望というものはあるので、なんて言っておこうかな。日本武道館、そしてスタジアム。そのくらいの規模のバンドになりたいなと思っております。