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フリマアプリの失敗談がヒット曲に 女性3人組バンド・サバシスター【バイラルアーティスト】

2023年4月4日 23:40
フリマアプリの失敗談がヒット曲に 女性3人組バンド・サバシスター【バイラルアーティスト】
取材に応じたサバシスター(左から)るみなすさん・なちさん・ごうけさん
今回のバイラルアーティストはスリーピースバンド・サバシスター。バンドを結成した経緯、バンド名の由来、また、フリマアプリでの失敗談を歌った代表曲『ジャージ』の制作秘話などを伺いました。

『バイラル』とは”感染的に”という意味があり“口コミで広がっていく様子”を表したもの。SNSなどによって拡散され、多くの人に聴かれているアーティストや今まさに火がつき出し、音楽シーンをにぎわせそうなミュージシャンをフィーチャーしていく日テレNEWS・音楽部発『バイラルアーティスト』。

サバシスターは2022年3月に結成し、わずか5か月で大型音楽フェス『SUMMER SONIC 2022』への出演をかけたオーディション『出れんの!?サマソニ!? 2022』で見事出場権を獲得。3月8日には1stEP『アテンション!!』をリリースしました。結成1周年を迎え、現在はライブハウスを中心に活動しています。

ボーカル&ギター・なちさん、ドラム&コーラス・ごうけさん、ギター&コーラス・るみなすさんからなるスリーピースロックバンド。ごうけさんが地域情報サイトにバンドメンバー募集の投稿をし、それをなちさんがたまたま見つけたといいます。

そして、なちさんは「自分のギターにはあまり自信がないから、もう1人ギターを弾ける人が欲しい」ということから、ごうけさんと高校生の時から知り合いだったというるみなすさんに声がかかり、サバシスターは結成されました。

■バンド名は「ふざけた名前。適当につけた」

――バンド名の由来は?

なち:ごうけちゃんに「センスないから適当に決めて!」みたいに言われてて、かっこいい意味があるのは嫌だなって思って。自分がそんなにかっこいい曲を書ける自信がないから。だから、いい感じにふざけた名前を考えていたんですけど、ある日突然、“サバシスター”という言葉が頭に降ってきた。でも、ちょっと後悔してて、変な名前だし、大人の方がサバシスターって言ってると、“あの時、適当につけた名前をみんなが口にしてておもろい”って思っちゃうから、“バンド名変えたい”って言い出す夢を何回か見ます。

■なち・音楽を始めたきっかけは横山健 ブルーハーツのコピーも

――バンドを始めたきっかけを教えてください。

るみなす:アニメがすごい好きで、『けいおん!』っていうアニメがすごいはやってて、「私もこうなりたい!」って思って、中学生の時に部活を辞めて、お母さんに「塾に行くか、習い事をしなさい」って言われて、ギターを習うことを選びました。

なち:中学2年生の時に、横山健さんがソロでテレビに出始めた時に、テレビで見て「かっけー!」って。衝撃を受けて、そこからバンドを認識し始めて。高校の時にどうしてもバンドをやりたくて、友だちに声をかけて、コピーバンドを2回くらい文化祭でやっただけなんですけど。ガールズバンドの曲を何曲かとTHE BLUE HEARTSとかをやってました。

THE BLUE HEARTSとかスピッツとかエレファントカシマシとかは、親というよりはお兄ちゃんが聞いてたのを小さい時から車の中で聞いてました。楽器が多いバンドをあまり聞かなくて、スリーピースのバンドを好んで聞くから、そういう所から影響は受けていると思います。

ごうけ:3歳の頃からピアノとかバイオリンをやっていて、ずっとクラシックをやってたんですけど、小学生の時によく父とゲームセンターに行って、『太鼓の達人』をやってて、それがうまくて“ドラムをやろう”みたいになって、中学生の時に習わせてもらいました。高校生の時に違うクラスの女の子に“ドラムやってるんでしょ?”って言われて、“バンド一緒にやろう”って言われて、コピーバンドをやったのが初めです。

■サバシスターのこれを聞け! 失敗談から生まれた『ジャージ』

――『ジャージ』はどのような楽曲ですか?

なち:ジャージを着るのが好きなので、フリマアプリでジャージを見てて。緑のかわいいジャージに“いいね”を押して、値下げ交渉をしたんですよ、コメント欄で。それで、値下げしてくれて、ちょっと見てなかった隙に違う人に”横取り”されて、それが本当に欲しかったやつだから、悲しくて曲を書きました。

――ジャージの注目ポイントを教えてください。

なち:“メルカリで取られたジャージの曲です”っていうふざけた曲って思うと思うんですけど、でもちゃんと聞いてもらうと、その他にも自分の思いとか考えてたこととかを歌っているので、CDで歌詞を読んでもらったりとかその辺にも注目してもらえたら嬉しいです。

るみなす:みんなで合いの手みたいなことを言えたりする楽曲の1つだと思うので、ライブで、みんなでサビで手を挙げて聞いてほしいなって思います。

■結成1周年を迎え、今後の展望「きっかけを与えられるようなバンド」

――今後、どんなバンドになりたいかを教えてください。

るみなす:“バンドっていいな”とか“ライブって楽しいな”って思ってもらえるような存在になりたいし、“自分たちもバンドをやってみたい”“ギター弾いてみたい”とか、そういうきっかけを与えられるようなバンドになれたらいいなと思ってます。

ごうけ:サバシスターって、ギターロックで難しいことはあまりやっていないから、(バンドを)始めた人でもコピーしやすいのかなと思います。学生の人たちとかにカバーしてもらえるようなバンドになりたいです。

なち:自分たちができることを1つずつ楽しく頑張ってやっていって、その上でたくさんの人に届いたらいいなと思います。