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仲代達矢、92歳で主演舞台に挑戦 「少しずつ稽古を」 能登半島地震の影響で延期に

2025年2月24日 21:35
仲代達矢、92歳で主演舞台に挑戦 「少しずつ稽古を」 能登半島地震の影響で延期に
主演舞台への意気込みを語る仲代達矢さん
俳優の仲代達矢さん(92)が23日、石川・七尾市で行われた無名塾公演『肝っ玉おっ母と子供たち』の会見に登場し、舞台にかける思いを語りました。

今回公演を行う能登演劇堂は1995年に誕生し、仲代さんが名誉館長を務めています。舞台『肝っ玉おっ母と子供たち』は、当初2024年10月から上演される予定でしたが、能登半島地震で建物が被害を受けたため延期となっていました。

公演が5月30日から行われることが決まり、上演に向けて仲代さんは「地震や大雨をくぐり抜けて、この劇場も直していただき本当にありがたいと思っております」と感謝を伝え、「果たして芝居ができるものなのか92歳で。一生懸命頑張りたいと思っておりますので、少しずつ稽古を進めております」と、92歳で挑む主演舞台への意気込みを語りました。

■戦後80年 戦争がテーマの作品への思い

作品は、戦火の中を渡り歩く商人のアンナと子どもたちの姿を描いた反戦劇です。仲代さんは、3人の子どもを育てる主人公・アンナを演じます。12歳の時に東京大空襲を経験したという仲代さんは「私は兵隊こそ行ってませんけど、戦争体験者なんです。毎晩のように平和でありたい夢を見ております。この作品はもっとも素晴らしい反戦劇なんです。『ともに優しく生きていこうよ』がテーマのお芝居です」と作品に込めたメッセージを届けました。

最終更新日:2025年2月24日 21:35