津田健次郎「映画を作りたかった」 声優・俳優になることが夢ではなかった 自身の原点を明かす
写真集は、海辺や京都の街などで、津田さんの様々な表情をキャッチした1冊。やわらかな表情や無邪気な笑顔など、津田さんの素顔を感じることができます。
■写真集のオファーを受けて
出版社から写真集のオファーを受けたとき、津田さんは「ビックリしましたね。一番最初にお話をいただいて、ふたつ返事ではなかったですね。まず(自身の)年齢的なこと。このタイミングで、写真集のお話をいただけるんだとビックリしました」と、思わぬ依頼であったことを明かしました。
慣れない写真集の撮影に戸惑いはなかったのか聞いてみると、「あんまり、なかったかなと思っていて」と答え、「(写真集の)ベースになるコンセプトが、なるべく力の抜けた自然体のものでやりたいです。という話し合いを事前にさせてもらったので、難しさとかストレスはなかった感じです」と撮影を振り返りました。
■声優と俳優に違いは?
写真のように被写体となる俳優と、声を使った声優の仕事に違いはあるのか質問すると、「あんまり違わないですね僕の場合は。(俳優も声優も)芝居は芝居なので、ジャンルの違いというものに元々こだわりがないですし、ジャンルの違いよりも作品ごとに違うという考え方ですね。だから、アニメの中でも作品が違えば、やることは変わってきますし、表現スタイルも変化していくものなので、声優の仕事だから、実写の仕事だからというのに区別はないですね」と、持論を明かしました。
■津田健次郎の原点
実は津田さん、元々は裏方を志望していたそうで、「映画を作りたかったんですけど、当時は若くて学生時代の頃とかに、映画を作りたいんだけど、どういう作品が作りたいのか具体的にならなくて、それでモヤモヤしながらすごしていた」と振り返りました。
葛藤していた津田さんは、「とりあえず役者とかで勉強してみようかと、舞台の養成所に入ったんですけど、すると思ったよりも舞台が良くて、役者というものが、めちゃくちゃ難しかったんです。その難しさも含めてスゴく面白いものだと思いました」と、演じることの喜びを感じたそうです。
そんな、舞台役者として活動する中、転機となったのが声優の仕事です。「アニメのオーディションを、たまたまだと思うんですけどいただいて、受けたら受かって、それで声優の仕事も始まった」と、経緯を明かしました。
■“イケボ”と呼ばれて…
津田さんは、自身の声の特徴について「最初の頃はそんな(自分の声質を考える)余裕もなく、いろんな人に、“テレビで、お前の声が流れるとすぐ分かる”と言ってもらえるようになって、それで自分でも意識していると確かに、ちょっと自分では少し変な声だと思っているんですけど、変わった声だなというか、声が他の人と違うんだなと、アニメーションとか洋画の吹き替えとかを、ちゃんとやるようになって徐々に気づいていった感じですね」と明かしました。
“イケメンボイス”と呼ばれ、多くの人を魅了する津田さんですが、逆に声で損をしたことはあるのか聞いてみると、「損というか、日常だと僕はわりとボソボソしゃべるので、よく聞き返されます。(声が)低いから。“ん? ん? 何て?”みたいなのは、日常的にすごく多いです」と、苦笑いで明かしてくれました。