NEWS・加藤シゲアキ、小説デビュー10周年「常に作家でありアイドル」
■加藤シゲアキ「すごく怖かった…」
2012年に『ピンクとグレー』で作家デビューした加藤さん。当時について「自分は新人賞を獲らずに文芸界に飛び込んで、歓迎されないと思って始まった。すごく怖かったし、きっと厳しい意見の方が多いだろうと思った。でもふたを開けると、たくさんの文芸界の方が歓迎してくれて、決して順風満帆ではないけれど、“書き続ける”ということを念頭に置いて頑張ってきた」と振り返りました。
さらに“10年を経て変化したこと”について聞かれると、「やっと小説を書くのが楽しくなった。最初はとにかく納得できるものを、という感覚だった。10年前は書きたいことを言葉にするのに時間がかかったり、できなかったことが多かったけど、今はそんなことが全然なく、思い描いていたものをすぐに言葉にできる」と自身の成長を実感していました。
■加藤シゲアキ、アイドル活動との両立
また、書籍のタイトルに込められた意味を聞かれた加藤さんは「10周年の“10”ではなく、“1”と“0”というところがすごく僕の中で大きなテーマ。これまでは白と黒、男性と女性とか二元論的な話だったけれども、これからの時代は変わってくる。いろんなものにグラデーションがあるように、1でもあるし0でもあり、1と0が同時に存在するという考え方をするようになった」とコメント。
さらに、今後の自身の活動方針についても「移動の時間は執筆業に当てることが多いです。ありがたいことに原稿の依頼をいただいているので、切り替えていられない。アイドルと作家の二足のわらじとよく言われるんですけど、常に作家でありアイドル、アイドルであり作家なので、すべて同一の中に存在します。ここから新たなスタートの気持ちで初心にかえり、良い作品を作り続けたいです」と意気込みを語りました。