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ポン・ジュノ監督、反響に感謝「うれしい」

2020年2月23日 20:17
ポン・ジュノ監督、反響に感謝「うれしい」

「第92回米アカデミー賞」で作品賞など4冠に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(PG−12)のポン・ジュノ監督(50)と主演のソン・ガンホ(53)が23日、東京・内幸町の日本記者クラブで来日会見を開いた。

半地下の住宅に住む貧しい一家が身分を偽り、IT企業を経営する裕福な社長の一家に寄生していく物語。
日本でも22日時点で観客動員220万人を突破し、興行収入30億円を記録しており、日本における韓国映画の興行収入歴代1位となった。

ポン監督は「賞を目標に映画を作っていたわけではありませんが、受賞したことは喜ばしく、とても光栄なこと。韓国だけでなくフランス、ドイツ、アメリカ、イギリス、日本で公開が続いておりますけども、どの国のお客様も皆さま熱く反応してくださっているので、うれしく思っています」と感謝。
韓国の格差社会をユーモアを交えて描いた作品で、後半にストーリーが急展開していく。監督は「正直言いますと、なぜこれほど(全世界で)受け止められたのか、よく分からない…」と語りつつ、「皆さんの声をまとめると、予測不能な、予測を裏切るストーリー展開。特に『後半の展開がおもしろい!新鮮だった!』という意見を多く耳にしたような気がします」とヒットの要因を分析した。

格差社会をテーマにしたことについて、ポン監督は「二極化という呼び方もされていますけども、二極化の事実を暴きたかったというよりも、未来に対する恐れがありました。未来の社会が二極化を克服するのか、それはたやすいことではないと思います。なので、私たちが抱えている不安や恐れというものを、率直に映画の中で表現したいという思いがありました」と話した。