漫画『キングダム』累計発行1億部を突破へ 著者・原泰久『想像もできない』
同作は、中国・春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す主人公・信と、中華統一を志す若き王の活躍を描いた物語。『週刊ヤングジャンプ』2006年から連載開始し、今年で18年目を迎えました。
これまでに1億部を達成した集英社のコミックスは、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治さん)、『DRAGON BALL』(鳥山明さん)、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(荒木飛呂彦さん)、『SLAM DUNK』(井上雄彦さん)、『ONE PIECE』(尾田栄一郎さん)、『NARUTO -ナルト-』(岸本斉史さん)、『BLEACH』(久保帯人さん)、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴さん)の8作品がありますが、同社の青年マンガ誌では『キングダム』が史上初とのことです。
■著者・原泰久さんのコメント全文
今から17年前、『キングダム』第1巻は初版 25,000部からスタートしました。連載当初から苦戦を強いられた『週刊ヤングジャンプ』のアンケート順位と同様に、コミックスもなかなか重版がかからず、3巻では初版15,000部までダウン。とにかく読んでもらう難しさを痛感しました。
でもそこから、毎週毎週諦めずに、ひたすら粘り強く漫画を描いているうちに、少しずつ『キングダム』を読んでいただける方が増えていくのを実感しました。ゲーム化やアニメ化、映画化、舞台化と多くのメディアミックスの機会もいただき、『キングダム』はさらに世に広がりました。途中で念願だった新刊初版100万部も実現し、気づけば今回、累計1億部というこんなに大きな部数にたどり着くことができました。
今、目の前で手にしているこのコミックスが、電子版も含みますが、全国に1億冊。とても想像もできない量です。『キングダム』を手にしてくださったすべての読者の方々に、心から御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。
これからも『キングダム』の物語は続きます。中華統一へ向けて、天下の大将軍に向けて、さらに面白くさらに熱く描いていきますので、一人でも多くの方に最終話までついて来ていただけると幸いです。
2023年9月28日『キングダム』作者 原泰久