インド映画『RRR』 ダンスシーン盛り上げる楽曲でゴールデングローブ賞受賞
『RRR』(公開中 配給:TWIN)は、1920年のイギリス植民地時代のインドが舞台。イギリス軍に捕らわれた村の少女を救い出す使命を背負った男・ビームと、イギリス政府の警察官・ラーマ、敵対する立場の2人が親友になるものの、ある事件をきっかけに”宿命”に切り裂かれる姿が描かれます。
■ダンスシーン盛り上げた楽曲でインド映画“初受賞”
インド映画史上最高となる約97億円の制作費をかけ、迫力あるアクションなど壮大なスケールでつくられたこの作品。ダンスシーンも見所の1つで、主人公2人による“高速ダンスシーン”で使用され、作品を盛り上げた楽曲『Naatu Naatu(ナートゥ・ナートゥ)』が、最優秀主題歌賞を受賞しました。インド映画でこの賞を受賞するのは、初めてだということです。
作曲者のM.M.キーラヴァーニさんは、授賞式で「とてもうれしいです。家族とキャストとスタッフと一緒にここに来れて、とても特別な気持ちです。僕の妻も、ここに来てくれています。この賞は、本当は僕が受賞すべきではないと思っています。こんな事を言うべきではないと思いますが、私は昔ながらの方法でお話させて下さい。私だけが、この賞をとるべきではないと思っています。この賞は、私のいとこでもあり『RRR』の監督であるS.S.ラージャマウリの功績とサポートがあってこそです。ほか、『ナートゥ・ナートゥ』の曲に関わったスタッフ、このダンスを踊った俳優の2人、全ての人との賞です。ありがとうございました」とコメントしました。
『RRR』は、非英語映画賞にもノミネートされていましたが、こちらの受賞は逃しました。