ゴールデングローブ賞候補作、日本作品『犬王』 魅力は時代劇×ミュージカルの“熱狂ライブ”
ゴールデングローブ賞にノミネートされた『犬王』(c)2021 “INU-OH” Film Partners
日本時間の1月11日に発表されるアメリカの映画賞『第80回 ゴールデングローブ賞』。授賞式を前に、アニメ映画賞にノミネートされた日本の作品『犬王』の魅力を紹介します。
■観客を魅了する“異色のミュージカルアニメーション”
劇場アニメーション『犬王』(配給:アニプレックス、アスミック・エース)は、小説家・古川日出男さんの『平家物語 犬王の巻』が原作。ひょうたんの面を顔にかぶった異形の能楽師・犬王(いぬおう)と、相棒となる盲目の琵琶法師・友魚(ともな)の友情を描いた作品です。
カリスマ性と高い歌唱力をもつ犬王の声を、バンド・女王蜂のアヴちゃんが担当。劇中で披露される歌が魅力の1つです。室町時代を舞台にした時代劇ながら、“熱狂のライブシーン”が見所となっている“異色のミュージカルアニメーション”として話題となりました。
2022年5月の公開にもかかわらず、現在もペンライトやうちわなどの応援グッズを持ち込み、観客がライブシーンを一緒になって盛り上げる“応援上映”が開催されるなど、根強い人気となっています。
カリスマ性と高い歌唱力をもつ犬王の声を、バンド・女王蜂のアヴちゃんが担当。劇中で披露される歌が魅力の1つです。室町時代を舞台にした時代劇ながら、“熱狂のライブシーン”が見所となっている“異色のミュージカルアニメーション”として話題となりました。
2022年5月の公開にもかかわらず、現在もペンライトやうちわなどの応援グッズを持ち込み、観客がライブシーンを一緒になって盛り上げる“応援上映”が開催されるなど、根強い人気となっています。
■海外での評価高い湯浅政明監督 豪華な布陣集まり制作
作品を手がけたのは、湯浅政明監督(57)。劇場長編『夜は短し歩けよ乙女』(2017年)をはじめ、アヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門グランプリを受賞した『夜明け告げるルーのうた』(2017年)や、上海国際映画祭でコンペティション部門金爵賞 最優秀アニメーション作品賞を受賞した『きみと、波にのれたら』(2019年)など、海外でも高く評価されているアニメーション監督の一人です。
劇場長編5作目となった『犬王』は、脚本に野木亜紀子さん(ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、『獣になれない私たち』など)、キャラクター原案に漫画家・松本大洋さん(漫画『鉄コン筋クリート』、『ピンポン』など)、音楽に大友良英さん(ドラマ『あまちゃん』、映画『花束みたいな恋をした』など)といった豪華布陣を迎え、制作されました。
ゴールデングローブ賞は、日本時間11日に開催される授賞式で発表されます。