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寛一郎「エゴイストでクレバーな方」 祖父・三國連太郎さんの十三回忌 北大路欣也も共演時の思い出語る

2025年4月15日 14:10
寛一郎「エゴイストでクレバーな方」 祖父・三國連太郎さんの十三回忌 北大路欣也も共演時の思い出語る
(左から)三國連太郎さんの息子・佐藤浩市さんと孫・寛一郎さん
2013年に90歳で亡くなった俳優・三國連太郎さんの十三回忌が14日に執り行われ、孫で俳優の寛一郎さん(28)や北大路欣也さん(82)らが三國さんに思いをはせました。

司会者から、祖父である三國さんの思い出を聞かれた寛一郎さんは、「小さい時は言語が理解できないので、表情だったり、三國さんとおやじ(佐藤浩市さん)が会話するときの緊張感。すごく覚えていますね」とコメントしました。

■北大路欣也「役者魂をぶつけられた」 ドラマ、映画で共演 三國連太郎さんを振り返る

三國さんと縁のあった俳優として、北大路さんが登場しトークを披露。ドラマに出演した際の思い出として、先輩の俳優が体調を崩して出られなくなった時に、「三國さんが稽古場に来てくださって。“先輩の役を俺がやる”って助けてくださった。とにかく大きく若者を支えてくださって、静かに現場を盛り上げてくださった」と懐かしい思い出を明かしました。

また、共演した映画での撮影を振り返り、「待つときは3時間、4時間、5時間(待ち時間が)あったんですよ。でも三國さんは文句をおっしゃらない。1時間くらい立ってないと(頭に)雪が積もらないんですね。それをじっと立って待つわけです。でも何も文句をおっしゃらない。僕は三國さんから、役者魂をぶつけられた気がします」と撮影現場での三國さんの姿を語りました。

式には、三國さんと生前に縁のあった俳優や関係者など、総勢400人が参列。最後の挨拶で寛一郎さんは、「本当に皆さんの話を聞くと(三國さんは)エゴイストでクレバーな方だなと。家庭に生きた人だとか仕事人だったとかいう表層的な人間論ではなく、本質的に彼は映画の中で、芝居の中で正直に、映画の中でしか正直にいられなかったのかなと思っていて。僕はアクターにもスターにもならず、ど素人のまま、まい進していければなと思っています。三國さんに恥ずかしくない作品を残していければ」と、俳優としての決意を新たにしました。

最終更新日:2025年4月15日 14:10
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