佐藤浩市「昨日のことのように三國の話を」 父・三國連太郎さんの十三回忌 小林薫、渡辺えりらも思い出トーク

■渡辺えり「とりこになっちゃったんですよ」 小林薫と三國連太郎さんの思い出をトーク
三國さんと縁のあった俳優として、小林さんと渡辺さんが一緒に登場しトークを披露。小林さんが「三國さんってとぼけていると思うんですよ」と言葉にし、隣にいた渡辺さんが「そんなことないでしょ!」と驚く場面がありました。
小林さんは言葉の理由として、「三船プロで『新選組』をやったときに、三國さんが芹沢鴨(役)をやったんです。人間の持っている業みたいなものを圧倒的に出すので、主演を食っちゃうくらいなんですよ。(三國さんに)“それは思いついたんですか?”と。そういう話を三國邸で聞くと、その思いをいろいろ語ってくださるんですよ。強い者に対して下手に出るというか、弱い人間として表現するというのはね、とぼけていないとできないと思うんですよね」と、思い出とともに、三國さんに関する持論を展開しました。
1988年の舞台『ドレッサー』が出会いだったという渡辺さんは「稽古初日、(三國さんの)台本が真っ黒なんですよ。“どうしたんですか?”って聞いたら“もう600回読んできた”って。稽古場でもすごく豊かな表現をなさる方で、とりこになっちゃったんですよ」と、熱量高く三國さんを振り返りました。
式には、三國さんと生前に縁のあった俳優や関係者など、総勢400人が参列。佐藤さんは最後の挨拶で、「これだけの方々が来てくださって、昨日のことのように三國の話をしてくださる。雲の上で彼もこの声を聞いていたと。本当にありがとうございました。もう、何も僕は言うことはないです」と笑顔でコメントしました。